インドにバックパッカー行ったら帰国前日にマンホールに落ちた話②
前回、“インドに行ったら帰国前日にマンホールに落ちた話”をしました。
今回はその続きです。
興味がある方はぜひ。
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係員に止められる
宿に到着し、汚れを落とすために一室を借りようとした私でしたが、係員に止められ☜
一階にあるトイレで汚れを落とせと言われました。
まぁ、こんな汚いやつだれも宿の部屋なんかに入れたくないですよね。
一応言っておきますが、みんなが想像してるような見た目の汚なさではないですよ。たぶん。笑
イメージ的には首まで全身泥まみれ
☝まったくこんな感じ。汚い。
とりあえずはやくこの汚さから解放されたかった私は言われるままにトイレに駆け込みました。
そこには、ぼっとん便所と水を流すための蛇口とその横に置かれているカップだけのなんともシンプルなトイレ。
(イメージ的には、大昔のぼっとん便所)☜
(その当時のインドはまだまだ発展途上国)
幸いにもウォータープルーフのジャケットとパンツを履いていたので、トイレで全ての汚れを洗い流し、いったん外側の汚い雰囲気を取り除くことに成功したわたし☜
新しい服を求めて.....
そのあと、宿のオーナーにお礼のチップを渡し、新しい靴と洋服を買うべく、しばらく歩いていると、商店街が見えてきたので、そこで買い物をすることにしました。
とにかく今着ている汚い洋服をいち早く着替えたかったので、すぐ目の前にあった洋服を手に取る私でしたが、こんな時でもインド人の友達は値切り交渉に必死。
「その値段で買うから!」
と私が言っても、
「いやいや、これは高すぎるよ。違うところ行こう」
というインド人。
『お前の金じゃない。私が払うから好きにさせろ』
という私の話も聞かず。ずかずかと歩き続けるインド人。
結局、汚い洋服のまま電車に乗り、宿まで戻った私たち。きっと一緒に乗車していた人は、さぞ苦しい思いをしただろうに。ほんとにごめんなさい。
とりあえずFACEBOOKをアップ
部屋に戻った私はすぐお風呂場に駆け込みすべての汚れを洗い流しました(洗い流したつもりでした)。
そして、とりあえず、FaceBookをアップ ☜は?
(この時はまだ普通だった)
(☝体半分っていうか、首上と右足除いて全身埋まった)
直後.....死亡フラグ
しかしこのあと、私は、本気で死ぬ思いをしたんです。
緊張が解けたのか、
お風呂で頭に血が上ってばい菌が体内に拡散されたのか、
いきなり発熱、頭痛、めまい、吐き気に襲われ、倒れた私。
意識朦朧になりました。
インド人も私の様子がおかしいことに気づき、
(このへんから記憶があまりない)
「病院に行こう」と何度も声をかけてくれていたらしいのですが.....私は、ずっと、
『インドの病院は信用できないから、絶対行かない』
と言い張っていたらしいです。どこまで頑固なの。
ってか、インド人に失礼。☜
起き上がることのできない私をどうすることもできないインド人は、最初のうちは私の様子を見守ってくれていました。が、30分もすると何もすることがないのに飽きたのか、今にも死にそうになっている友達(私)を横に、インド人の友達と電話でおしゃべりし始め、挙句の果てには、外にご飯を買いに出かけに行ったりしました。☜
彼が食べるご飯の匂いと、話し声でさらにめまいと頭痛が重くなり苦しんでいると(この時間本気で死ぬと思った)、インド人の友達がいきなり持っていた携帯を壁に投げつけ、
『ちょっと外で頭冷やしてくる』
と大声を出したんです。ほんとにいきなり。
まったく状況がよめない私に、
『ちょっと彼女とケンカしたんだよ』
と一言放ち、出ていきました。
正直言って、どうでもいい。
と思った私は、彼を無視し、無事日本に帰国できることだけを願いめまいと戦っていました.....
バイクに轢かれ、病人が二人に
しばらくして(どのくらいたったのかも覚えていない)
部屋のドアが開く音で起きた私の目の前に、
右足を片方の手で押さえながら、足を引きずるように部屋に入ってくるインド人の友達。
『バイクに轢かれた』と一言。
…..........
え、バカなの?
と叫びたいのを抑え、
この瞬間、自分の命は自分で守らなきゃいけないと感じた私の体は、少しずつ苦しみが解け、翌日には、無事日本に帰国する飛行機に乗っていました。
(まとめ方、雑。)
今振り返ると、インド人の友達がバイクに轢かれ病人が2人になったことで、自分がしっかりしなきゃ!と勝手に思い込んだ私の身体のおかげで無事日本に帰ってこれるまで回復したのかなと。
でも、あの状況で、
病人二人はいらない。
というか、もう少しちゃんと看病してくれても良くない?と思ったのは私だけではないはず。☜
後日談
後日談:帰国後病院に検査に行き、医師に『インドでマンホールに落ちたので念のため検査してほしい』と言うと、なぜインドの病院にすぐ行かなかったのかと怒られました(当たり前)。そして、『肝臓がやられてるね。口から汚水を飲んでいなくても皮膚の小さな毛穴からばい菌は体内に入っていくんだよ。』と言われ、お薬とともにお酒禁止令が半年間くだりました。
後日談:もちろん、母親にも叱られました。
後日談:インド人の友達は、1週間もしないうちに復活し無事でした。(ほんとに轢かれたのか、こいつ)
まとめ
言葉では簡単に書いてますが、この日は本気で本気で、
本気で死ぬと思いました。
なんなら、走馬灯が見えはじ......
これは本人にしかわからない苦しみですね。
というか、マンホールの汚水が溢れかえっていたおかげで、私は大した外傷もなく生きて帰ってこれたのかと。
いや、まてよ、そもそも、
目の前に空のマンホールがあったら落ちずに済んだのか?
起きたことに対して文句を言っても仕方のないことですが、この体験が私を一回り成長させてくれたのは事実です。
皆さんも、インドに行く際はマンホールの穴にお気をつけて。
次回からまたオペアやアメリカ生活について、通常運転で発信していきます。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
Yuk(i)